まずは眉毛の歴史から
一見すると、顔のパーツの中でも眉毛は、ただのお飾りのようですが、額からの汗や雨水が、目に入らないよう機能しているんですよ。
さらに眉は、ほぼヒトに独特のもので、顔の表情を作り出すのに、重要な役割を持っているんです。
眉毛の歴史をみると、古代人たちも眉毛を整えていたそうです。
日本でも、古事記の記述の中に、若い女性が眉を描いていたとあり、古くから眉化粧を利用していたのは、ある意味感慨深いものがあります。
平安時代に入ると、毛抜きは眉を整える道具として利用されていました。
時代とともに、眉の形も違い、まろ眉毛などは、上流階級の間でお洒落の表現方法だったんです。
眉毛の整え方も実に様々
眉化粧は、宮中や貴族など、一部上流階級のみで行われていました。
時代によって、眉毛の整え方も異なり、江戸時代には眉毛すべてを剃ることが一般的になりました。
一般庶民の女性たちでも、結婚するとお歯黒を付け、子どもができると眉を剃ることが、ごく当たり前だったんです。
当時の女性たちは、頭を結っていましたので、眉の剃り方だけではなく、生え際のケアにもずいぶんとこだわっていたそうです。
眉剃りは長い間、女性のお洒落とされてきましたので、昭和の時代まで、眉の形には様々な流行がありました。
しかし現代は、眉剃りというよりも、眉を整えるという考え方で、自然派の眉が主流となってきたのです。
美しい眉の黄金比率とは
皆さんは、「ゴールデンバランス理論」というものをご存じですか ?
いわゆる、美しい眉の黄金比率とされるもので、ゴールデンバランスを参考にすると、どなたでも簡単にバランスのいい眉毛に、仕上げることができるんですよ。
眉毛をバランスよく整えるのには、以下のポイントを押さえて行うと良いとされています。
『眉頭の位置』
・目頭の真上をポイントに始める。
『眉尻の位置』
・小鼻と目尻を結んだ延長線上にすること。
『眉山の位置』
・眉頭から約2/3の場所で、白目の終わり真上延長線上となる。
『眉頭と眉尻の高さ』
・水平な一直線上になること。
『眉の下側の角度』
・10度以下だと眉山が低め、10度以上だと眉山が高めに感じるので、10度が標準となります。
眉毛の整え方
眉を描く前には、きちんと眉毛を整えていく必要があります。
お手入れに必要なアイテムは以下の通り。
・眉毛カット用ハサミ
・毛抜き
・コーム
・アイブロウペンシル
まず、ゴールデンバランスを基本に、自分に似合う理想的な眉毛の形を、アイブロウペンシルで描いていきます。
描き上がったら、左右のバランスが取れているのかを確認しておきます。
描いた位置から、外れている余分な毛は、毛抜きで抜いておきましょう。
この時、眉上のカットは、抜き過ぎないように注意です。
次にコームで、毛をとかしながら、はみ出た毛をバランスよくカットします。
最後にコームで流れを整え、はみ出た毛がないかをチェックしたら完了です。