自転車で通勤していますが保険に加入したほうがいいでしょうか

Q.通勤や子どもの送り迎えに自転車を使っていますが、事故やケガが心配です

4歳の子を持つ32歳の主婦です。
フルタイムで事務職として働いており、保育園の送り迎えと通勤に自転車を利用しています。
ときどき車と接触しそうになったり、人が急に飛び出してきたりすることもあり、そのたびにヒヤッとします。
事故やケガなどに備えて、自転車保険への加入は必要でしょうか?

A.自転車保険の義務化が進んでいます

結論から言うと、保険の加入をおすすめします。
各地方自治体においても自転車の事故が増えていることから、自転車保険への加入を推奨しています。

多くの自治体が保険加入の義務化への取り組みを進めており、既に義務化が施行されている地域もあります。
今後も義務化の動きは加速し、全国的に広がると予想されます。

A.自転車保険の2つの補償で安心

自転車保険の補償内容は、「他者への責任」 と「自分自身の安心」の2つの視点に分類されます。
1つ目は、「他者への責任」に対する補償です。
自転車は便利な移動手段ですが、事故を起こしてしまう可能性はゼロではありません。
自分の責任による他人のケガや物の破損などの被害が発生した場合には、高額な賠償責任を背負うかもしれません。
このような状況に備えて、自転車保険では他人にケガを負わせてしまった場合の対人賠償責任と、他人の財産を壊した場合の対物賠償責任に対して損害賠償を行います。

2つ目は、「自分自身の安心」のための補償です。
これには、自分自身がケガをした際の治療費や休業損害をカバーする人身傷害、そして自転車が盗難の被害に遭ったり、破損したりした場合の損害を補償する「自転車損害保険」があります。

自転車保険には、さまざまなプランが用意されています。
対人賠償のみを補償するシンプルなプランから、他人・自分自身の両方をカバーするプラン、弁護士費用特約まで、保険会社によってその内容はさまざまです。
ご自身のライフプランやニーズに合わせて、最適なプランを選択することが重要です。

加入する前に、複数の保険会社を比較して検討しましょう。
補償内容や保険料、付帯サービスなどを比べることで、自分に合った自転車保険を見つけることができます。

また、保険の加入に加えて、日々の安全運転にも十分に注意しましょう。
特にお子さんを同乗させる場合は、交通ルールを守り、安全運転を心掛ける必要があります。
当たり前のことではありますが、特に朝夕の慌ただしい時間帯の送り迎えではルールを守れていないケースも見られます。
お子さんにはヘルメットの装着はもちろんのこと、シートベルトを締めることも忘れないようにしましょう。
安心・安全に自転車を利用するためには、「自転車保険への加入」と「交通ルールの遵守」の2点が重要です。