眠りたいけどぜんぜん眠れない

不眠は立派な病です

子供の頃、遠足の前日とか楽しみなお出かけの前なんかに、眼が冴えて眠れなくなってしまうことがありますよね。
いわゆる不眠なのですが、これら慢性的になってくれば、不眠も立派な病気になることもあるんです。
この慢性的な不眠は、不眠症と呼ばれる病気で、入眠や睡眠持続が難しかったり、睡眠の質が悪いといったことが続いてしまいます。

人が生きていくには、食べる事が重要な要素になりますが、それ以上に睡眠は重要だとされています。
なぜかというと、睡眠時には、身体や脳の休息という大事な要素があるからです。
眠れなければ、いくら食生活に問題がなくとも、身体や精神が疲れてしまい、ひどくなると精神疾患を招くこともあるんです。

寝れないのはなぜ?眠れない原因

不眠となる原因は、いくつかの要素があり、またそれが重複する事によって、さらに不眠を招いてしまいます。
では一般的に、不眠となる原因には、どのようなものがあるのか説明していきましょうね。

『痛みによるもの』
・病気やけがにより、痛みによって眠りが妨げられる。
『概日リズム睡眠障害』
・昼間の休息や時差ボケなど、体内時計が狂うことで起こる。
『カフェインの摂取』
・コーヒーなど、カフェインが含まれている飲料を飲むことで、覚醒が促される。
『騒音によるもの』
・周囲の騒音や隣の部屋の物音などが、気になってしまう。
『就寝前の運動』
・アスリートにもよく見られるが、就寝前の過度の運動は、交感神経を刺激してしまい眠れなくなる。

交感神経と副交感神経

交感神経と副交感神経は、自律神経と呼ばれるもので、両方とも人間の活動維持には欠かせないものなんです。
交感神経は、私たちが起きている時によく働く神経系で、運動をしている時に活発に働きます。
逆に副交感神経は、寝ている時に最も活発に働く神経系です。
起きているときにも、食事中や休息をしている時に、この副交感神経が働いているんです。

副交感神経の主な働きは、内臓の働きを助けてくれることです。
食後に休憩をとるのも効果的で、消化を助け、栄養素を作り出すことに役立っています。
寝る時に、この交感神経が活発に働いてしまうと、心臓がどきどきしたり、頭が冴えてしまう為、眠れなくなってしまうんです。

対策と対処法で心がけるべきこと

睡眠を十分にとってるつもりでも、睡眠が浅くなってしまえば、睡眠の効果も薄くなってしまいます。
不眠が続けば、いくら栄養をとっていても体がだるくなり、頭の働きも悪くなってしまうんです。
そこで、不眠対策と対処法ですが、以下の事に心がけて日常生活を送りましょう。

『規則正しい生活』
・適度な運動
・2時間から3時間前に入浴
・朝の日光を浴びる
・15分から30分程度の昼寝は有効。
『食生活の改善』
・バランスの良い食事を心がけ、過剰なアルコールや仮面の摂取を避ける。
『室内環境』
・自分に合った寝具を選ぶ。
・寝ながらテレビやラジオは聴かない。

眠れない場合は、深く深呼吸をすると、副交感神経への切り替えが促進されます。
また、色々と考え過ぎないことも、対処法として有効な手立てなんです。